概要

東京大学 大学院薬学系研究科 ワンストップ創薬共用ファシリティ(創薬共用センター)では、質量分析・構造解析・生体機能解析の3分野における先端的設備を集約して配備し、これを産業界などの外部機関へ提供することにより、未だ有効な治療法が無い国民病・難治疾患治療のための創薬シーズの発見、疾患診断技術開発による予防医療の推進を図ることを目的としています。また、当研究科が日本の創薬研究と教育において永年にわたり先導的役割を果たしてきた強みを活かし、産学連携研究を効率良く推進できる専任研究員の育成、積極的な産学交流・共用利用を通じたキャリア形成によって、高度な技術を持つ、企業やアカデミアの研究者及び大学院生の育成を図ります。

当センターの多種類の質量分析器やNMR、共焦点顕微鏡、細胞イメージアナライザーなどを用いることにより、創薬シーズ・創薬標的分子の同定および構造解析や、イメージングによる細胞内の微細な変化に着目した薬剤効果などの解析が可能です。薬剤を探索したい、設計したい、スクリーニングによってこれを最適化したい、などのニーズもお寄せ下さい。機器の利用のみならず、当センターを軸とする創薬連携機能を駆使することにより、当研究科の研究スタッフを交えたコンサルテーション、共用機器の使用に際する技術指導、他機関との共同研究等をご提案します。ご希望に沿った創薬シーズの発見・疾患診断技術の開発を目指します。